肩を揉んでも繰り返す肩こり|理学療法士が原因と対策を解説
「何度マッサージを受けても肩こりが戻ってしまう…」
仕事が終わる頃には肩がガチガチ。
湿布を貼っても、その場しのぎ。
ストレッチを頑張っても数日後には元通り。
そんな経験はありませんか?
実は、多くの方が「肩こり=肩の筋肉が硬いだけ」と思っています。
しかし、それは大きな勘違いです。
肩こりの原因は肩だけではなく、
- 猫背
- 巻き肩
- 呼吸の浅さ
- 骨盤の歪み
- 自律神経の乱れ
- 長時間の同じ姿勢
など、身体全体が関係していることが少なくありません。
だからこそ、肩だけを揉んでも一時的には楽になりますが、数日後にはまた肩こりが戻ってしまいます。
私は国家資格である理学療法士として、病院や医療現場で多くの方の身体を評価・施術してきました。
現在は整体師として、一人ひとりの姿勢や身体の使い方を丁寧に分析し、肩こりの根本原因にアプローチしています。
この記事では、
- 整体は肩こりに本当に効果があるのか
- なぜ肩こりを繰り返すのか
- マッサージとの違い
- 整体院の選び方
- 根本改善するためのポイント
- 自宅でできるセルフケア
をわかりやすく解説します。
「もう肩こりを繰り返したくない。」
そう思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
肩こりでこのようなお悩みはありませんか?
肩こりは、日本人が抱える身体の悩みの中でも特に多い症状の一つです。
「肩が重いだけだから仕方ない。」
「仕事柄しょうがない。」
そう思って我慢している方も多いのではないでしょうか。
しかし、本来肩こりは我慢し続けるものではありません。
肩こりを放置すると、身体だけでなく仕事や日常生活にも大きな影響を与えてしまいます。
ここでは、肩こりで整体を検索する多くの方が抱えている悩みをご紹介します。
デスクワークをすると肩が重くなる
まず一番多いのがデスクワークです。
パソコン作業をしていると、
「朝は平気だったのに夕方になると肩が重い」
「肩がパンパンに張る」
そんな経験はありませんか?
これは長時間同じ姿勢を続けることで、肩や首の筋肉が休む時間なく働き続けている状態だからです。
例えば、500mlのペットボトルを腕を伸ばしたまま持ち続けることを想像してみてください。
最初は軽く感じても、数分後には腕がだるくなり、さらに続けるとプルプル震えてきます。
筋肉は重い物を持っているから疲れるのではなく、「力を出し続けること」で疲労します。
デスクワークもこれと同じです。
画面を見るために頭を支え、腕をキーボードに置き続け、肩の筋肉は何時間も働きっぱなしになります。
さらに人の頭は約5〜6kgあります。
これはボウリングの球ほどの重さです。
姿勢が崩れて頭が前へ出ると、首や肩にかかる負担が増えることがあります。
つまり、肩だけが悪いというよりも、肩に負担がかかる姿勢や身体の使い方が長く続いていることが問題になる場合があります。
マッサージを受けても数日で戻ってしまう
「マッサージを受けた日は楽になる。」
でも、
「2〜3日すると元に戻る。」
そんな経験はありませんか?
これは決して珍しいことではありません。
マッサージによって硬くなった筋肉がゆるみ、施術直後に肩が軽く感じる方もいます。
しかし、肩こりに関係している姿勢や身体の使い方、仕事環境などが変わっていなければ、再び同じ場所に負担がかかることがあります。
例えば、
- いつも同じ肩にバッグを掛ける
- スマートフォンを見る時間が長い
- 長時間デスクワークをする
- 背中や肩甲骨を動かす機会が少ない
といった生活を繰り返していれば、施術後も同じような負担がかかりやすくなります。
例えるなら、雨漏りしている家で床に溜まった水だけを毎日拭いている状態です。
床は一時的にきれいになりますが、屋根の穴を直さなければ、また水が溜まってしまいます。
肩こりも同じように、肩がつらくなる背景まで確認することが大切です。
ストレッチをしても改善しない
YouTubeを見ながらストレッチをしたり、SNSで紹介されているセルフケアを試したことはありませんか?
もちろん、ストレッチは身体を動かす良い習慣です。
しかし、それだけで十分に変化を感じられない方もいます。
その理由の一つは、肩こりに関係する要素が人によって違うためです。
例えば、
- 胸まわりが動かしにくい
- 肩甲骨を動かす機会が少ない
- 胸椎が動かしにくい
- 長時間同じ姿勢を続けている
- 呼吸時に首や肩へ力が入りやすい
- ストレスなどによって身体に力が入りやすい
など、人によって確認すべきポイントは異なります。
そのため、全員が同じストレッチを行えばよいとは限りません。
大切なのは、自分の身体の状態に合ったセルフケアを選ぶことです。
肩だけが原因とは限らない
ここまで読むと、「肩こり=肩だけの問題ではない」ということが分かってきたのではないでしょうか。
肩こりがある場合でも、確認したい場所は肩だけではありません。
例えば、頭が前へ出た姿勢が長く続けば、首や肩の筋肉が頭を支え続ける時間が増えます。
巻き肩のように肩が前に出ている場合は、肩関節や肩甲骨、胸椎の動きも確認する必要があります。
また、座り方や骨盤の位置が変わると、背中や首の位置にも影響することがあります。
呼吸が浅く、首や肩の筋肉に力が入りやすい方もいます。
さらに、仕事環境や睡眠、ストレスなども肩こりに関係する場合があります。
つまり、肩がつらいからといって、肩だけを見ればよいとは限りません。
肩こりを繰り返す本当の原因とは?
肩こりを繰り返している場合は、「どこの筋肉が硬いか」だけではなく、なぜそこへ負担がかかっているのかを考えることが重要です。
長時間同じ姿勢を続けている
肩こりで特に多いのが、長時間のデスクワークやスマートフォンです。
問題なのは「猫背だからダメ」ということではありません。
どのような姿勢であっても、長時間ほとんど動かずに同じ状態が続けば、一部の筋肉へ負担が集中しやすくなります。
そのため、姿勢を完璧に直すよりも、
- 定期的に立ち上がる
- 肩を回す
- 腕を上げる
- 身体をひねる
- 短時間でも歩く
など、こまめに身体を動かすことが大切です。
猫背や巻き肩など姿勢の影響
猫背や巻き肩と呼ばれる姿勢では、頭や肩の位置が変化します。
その結果、首や肩周辺の筋肉の使い方も変わる場合があります。
ただし、猫背や巻き肩だから必ず肩こりになるわけではありません。
姿勢はあくまで肩こりを考える一つの要素として確認することが重要です。
胸椎や肩甲骨が動かしにくい
腕を上げたり回したりするときには、肩関節だけではなく肩甲骨や胸椎も動きます。
しかし、デスクワーク中心の生活では、腕を頭より高く上げたり、背中を大きく動かしたりする機会が少なくなります。
その結果、肩周辺の一部だけで動きを補おうとする場合があります。
そのため、肩こりでは肩そのものだけでなく、
- 肩甲骨
- 胸椎
- 肩関節
などの動きも確認することが大切です。
呼吸が浅く首や肩に力が入りやすい
呼吸では横隔膜だけではなく、必要に応じて首や胸周辺の筋肉も働きます。
ストレスや姿勢などの影響で呼吸が浅くなり、首や肩へ力が入りやすい状態が続く方もいます。
そのため、肩こりでは身体の動きだけでなく、呼吸時に肩が過剰に上がっていないかなども確認することがあります。
骨盤や股関節など全身の動きも関係する
座っているときの骨盤の位置や股関節の動きによって、背骨全体の姿勢が変化する場合があります。
そのため、肩こりだからといって上半身だけを確認するのではなく、必要に応じて骨盤や股関節なども含めて身体全体を見ることが重要です。
肩こりに整体は効果がある?
整体によって筋肉や関節へアプローチすることで、肩や首、背中などが動かしやすくなり、肩周辺のつらさが軽減する場合があります。
ただし、「整体を受ければ必ず肩こりが治る」とは限りません。
大切なのは肩だけを施術しないこと
肩こりに対する整体では、肩をほぐすだけではなく、
- 首の動き
- 肩関節の動き
- 肩甲骨の動き
- 胸椎の動き
- 姿勢
- 呼吸
- 仕事環境や生活習慣
などを必要に応じて確認します。
そのうえで、一人ひとりの状態に合わせて施術内容を考えることが重要です。
施術後は「柔らかくなったか」だけで判断しない
施術後は筋肉の硬さだけではなく、
- 首を動かしやすくなったか
- 腕を上げやすくなったか
- 肩を回しやすくなったか
- 深呼吸しやすくなったか
- 座ったときに楽に感じるか
なども確認しましょう。
肩こりに対する整体とマッサージの違い
整体とマッサージは、どちらが優れているというものではありません。
目的によって使い分けることが大切です。
リラックスや一時的な疲労感にはマッサージも選択肢
筋肉の張りをほぐしてリラックスしたい場合には、マッサージが選択肢になることがあります。
「今日は疲れているから身体をほぐしたい」という目的で利用するのもよいでしょう。
繰り返す肩こりでは身体全体の確認も重要
一方で、肩こりを何度も繰り返している場合は、肩だけでなく姿勢や身体の動き、生活習慣などを確認することも重要です。
「マッサージか整体か」だけで考えるのではなく、自分が何を目的に施術を受けるのかを明確にしましょう。
肩こりで整体院を選ぶときの5つのポイント
肩こりで整体院を探す場合は、施術内容だけではなく評価や説明にも注目しましょう。
① 肩だけを見ていない
肩こりだから肩だけを揉むのではなく、必要に応じて首・肩甲骨・胸椎なども確認しているかがポイントです。
② 姿勢や身体の動きを確認している
姿勢の写真だけではなく、実際に首や肩、背中を動かして状態を確認してくれるところを選びましょう。
③ 身体の状態を分かりやすく説明してくれる
「ここが硬いから」だけではなく、なぜそこへ負担がかかっている可能性があるのか説明してくれることも重要です。
④ 「絶対に治る」など効果を断定しない
肩こりにはさまざまな要素が関係します。
「1回で治る」「原因は100%骨盤」などと断定せず、身体の変化を確認してくれるかも判断材料です。
⑤ セルフケアや生活上のアドバイスがある
整体の時間以外にも身体への負担は続きます。
そのため、自宅や職場でできる運動や姿勢の変え方を教えてもらえると、日常生活の見直しにつながります。
肩こりを繰り返さないために大切なこと
肩こりの根本改善を考える場合、「肩を柔らかくすること」だけを目標にしないことが大切です。
同じ姿勢を長時間続けない
デスクワークでは、完璧な姿勢を維持しようとするよりも、こまめに姿勢を変えましょう。
30〜60分を目安に立ち上がったり、少し歩いたりする方法もあります。
肩だけでなく背中や腕も動かす
肩を揉むだけではなく、
- 腕を上げる
- 肩を回す
- 背中をひねる
- 胸を開く
など、普段あまり使っていない方向へ身体を動かしてみましょう。
肩こり対策におすすめのストレッチ2選
肩こり対策では、肩だけを揉むのではなく、肩に負担がかかりにくい身体の状態をつくることが大切です。
特にデスクワークやスマホを長時間使う方は、胸や背中が硬くなり、猫背・巻き肩になりやすいため、次の2つのストレッチがおすすめです。
① 胸のストレッチ|巻き肩を改善する
胸の筋肉が硬くなると肩が前に引っ張られ、巻き肩につながります。

- 壁の横に立ち、肘を約90度に曲げて壁につける
- 胸を張りながら、身体をゆっくり反対側へひねる
- 胸〜肩の前側が伸びたところで20〜30秒キープ
- 左右2〜3回ずつ行う
ポイント: 肩をすくめず、痛みのない範囲で気持ちよく伸ばしましょう。
② 背中・胸椎のストレッチ|猫背を改善する
デスクワークで背中が丸まった状態が続くと、胸椎が動きにくくなり、首や肩への負担が増えやすくなります。

- 椅子に浅く座り、両手を頭の後ろで組む
- 背もたれを支点にして、背中をゆっくり後ろへ反らす
- 息を吐きながら胸を開き、3〜5秒キープ
- 元に戻して5〜10回繰り返す
ポイント: 腰を反らすのではなく、背中の上側から胸を開くイメージで行いましょう。
肩こりで医療機関へ相談すべき症状
肩こりの多くは、姿勢や身体の使い方、筋肉への負担などが関係しています。
しかし、すべての肩こりを整体やセルフケアだけで対応できるわけではありません。
強い痛みや神経症状には注意する
以下のような症状がある場合は、医療機関への相談を検討してください。
- 転倒や事故のあとから首や肩に強い痛みがある
- 手や腕に強いしびれがある
- 手や腕に力が入りにくい
- 首や肩の痛みとともに発熱がある
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 痛みやしびれが日に日に悪化している
特に、強いしびれや力の入りにくさなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。
「いつもの肩こりだから大丈夫」と自己判断せず、普段とは違う症状や強い痛みがある場合は医療機関へ相談しましょう。
まとめ|肩こりは肩だけを揉めば解決するとは限らない
肩こりがあると、「肩が硬いから揉めばいい」と考えてしまいがちです。
しかし、肩こりには、
- 長時間同じ姿勢を続けている
- 猫背や巻き肩などの姿勢
- 肩甲骨や胸椎の動き
- 呼吸
- 骨盤や股関節
- 仕事や生活習慣
など、さまざまな要素が関係する場合があります。
そのため、肩だけを揉んで一時的に楽になっても、同じ生活や身体の使い方が続けば再びつらくなることがあります。
大切なのは、「肩が硬いから肩を揉む」ではなく、「なぜ肩に負担がかかっているのか」を確認することです。
肩こりを繰り返している方は、肩だけでなく身体全体の動きや日常生活まで一度見直してみましょう。
六本木で肩こりにお悩みの方へ
六本木の整体サロンHealthy roomでは、肩こりを感じている部分だけでなく、姿勢・身体の動き・肩甲骨や背中の動き・呼吸・生活習慣なども含めて身体の状態を確認します。
理学療法士・作業療法士が身体全体の状態を確認します
施術は国家資格を持つ理学療法士・作業療法士が担当します。
まずは現在のお悩みやデスクワーク、スマホの使用時間などの生活習慣を伺い、姿勢や身体の動きを確認します。
肩だけを見るのではなく、頭の位置・肩甲骨・胸椎・骨盤・呼吸・身体全体のバランスなどから、「なぜ肩に負担が集中しているのか?」を一緒に考えていきます。
「デスクワークで肩がいつも重い」
「肩を揉んでも、すぐに肩こりが戻ってしまう」
「猫背や巻き肩も気になっている」
「肩だけでなく、姿勢や身体全体から見てほしい」
このような方は、お気軽にご相談ください。
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