膝の痛みは整体で改善できる?5つの原因と受診の目安を理学療法士が解説
「立ち上がるときに膝が痛い」
「階段の上り下りがつらい」
「歩き始めると膝に違和感がある」
「膝が痛いけれど、病院と整体のどちらに行けばいい?」
「整体で膝の痛みは改善できるの?」
このようなお悩みはありませんか?
膝が痛いと、「年齢のせいだから仕方ない」「軟骨がすり減っているのかも」と不安になる方もいるでしょう。
しかし、膝の痛みには、関節の状態だけでなく、ケガ、運動量、筋力、身体の使い方など、さまざまな要素が関係します。
また、膝に痛みがあるからといって、必ず膝だけに原因があるとも限りません。
股関節や足首の動き、歩き方、仕事やスポーツでの負担なども含めて確認することが大切です。
この記事では、膝の痛みで考えられる原因、整体でできること、病院を優先した方がよい症状、自宅でできるセルフケアについて、理学療法士が分かりやすく解説します。
膝の痛みは整体で改善できる?
結論として、身体の状態によっては、整体後に膝を動かしやすく感じたり、歩きやすく感じたりする場合があります。
ただし、すべての膝の痛みを整体で改善できるわけではありません。
整体で軟骨や半月板を元に戻すことはできない
膝の痛みには、変形性膝関節症、半月板や靱帯の損傷、炎症などが関係している場合があります。
整体によって、すり減った軟骨を再生させたり、損傷した半月板や靱帯を元の状態に戻したりすることはできません。
そのため、膝の痛みが強い場合や、ケガをしてから痛みが出た場合は、医療機関での検査や治療が必要になることがあります。
身体の動きが変わることで楽になる場合はある
一方で、膝関節や股関節、足首が動かしにくくなっていたり、痛みをかばった歩き方が続いていたりする場合があります。
身体の状態に合わせて筋肉への施術やストレッチ、運動などを行うことで、膝や脚を動かしやすく感じる方はいます。
整体は、膝の病気そのものを治す場所ではなく、身体の動きや日常生活での負担を見直す選択肢の一つとして考えましょう。
膝の痛みで考えられる5つの原因
膝が痛くなる原因は一つではありません。
代表的な5つの要素を紹介します。
① 変形性膝関節症など関節の変化
変形性膝関節症は、関節軟骨などの変化に伴って、痛みや腫れ、動かしにくさが現れる病気です。
立ち上がりや歩き始め、階段の上り下りなどで痛みを感じることがあります。
ただし、関節に変形があるからといって、必ず強い痛みが出るわけではありません。
画像上の変化だけでなく、どのような動作で困っているのかを確認することも重要です。
② 半月板や靱帯などのケガ
スポーツや転倒、膝をひねったことなどをきっかけに、半月板や靱帯を傷めることがあります。
痛みだけでなく、
- 膝が腫れる
- 膝が伸びきらない
- 引っかかる感じがする
- 膝が崩れるような感じがする
- 動かすと強く痛む
といった症状が現れることもあります。
ケガをした直後から痛みや腫れがある場合は、整体ではなく整形外科への受診を検討してください。
③ スポーツや仕事による繰り返しの負担
ランニング、ジャンプ、階段の上り下り、しゃがむ動作などを繰り返すことで、膝の周りに負担がかかる場合があります。
スポーツだけでなく、立ち仕事や床での作業なども膝への負担に関係します。
ただし、特定の動作がすべて悪いわけではありません。
どのくらいの回数や時間行っているのか、最近急に運動量が増えていないかなども振り返ってみましょう。
④ 活動量や筋力の変化
痛みがあるからといって身体を動かさない期間が続くと、脚の筋肉を使う機会が減りやすくなります。
反対に、普段あまり運動していない人が急に長時間歩いたり、強い筋力トレーニングを始めたりすると、膝に負担を感じることがあります。
膝の状態に合わせて、活動量を少しずつ調整することが大切です。
⑤ 膝以外の病気や身体の状態
膝の強い腫れや熱感には、感染症や痛風などが関係している場合があります。
また、股関節や腰などの問題によって、膝の周辺に痛みを感じるケースもあります。
「膝が痛い=膝の筋肉が硬い」と自己判断せず、症状の経過や身体全体の状態を確認しましょう。
膝のどこが痛む?場所だけで原因は分かる?
膝の痛みは、前側、内側、外側、後ろ側など、さまざまな場所に現れます。
例えば、膝の内側の痛みには変形性膝関節症や半月板など、前側の痛みには膝蓋骨周辺や腱などが関係することがあります。
ただし、痛む場所だけで原因を判断することはできません。
痛む場所以外に確認したいこと
同じ場所が痛くても、年齢、痛みが出たきっかけ、腫れの有無、痛む動作などによって考えられる状態は変わります。
そのため、
- いつから痛いのか
- ケガをしたか
- どの動作で痛むのか
- 腫れや熱感があるか
- 膝が曲げ伸ばしできるか
などを確認することが重要です。
膝が痛いときに病院を優先した方がよい症状
膝の痛みのなかには、整体より医療機関を優先した方がよいものがあります。
特に、
- 転倒やスポーツの後から強く痛む
- 膝に体重をかけられない
- 膝が大きく腫れている
- 膝の形が明らかに変わっている
- 膝が引っかかって曲げ伸ばしできない
- 膝が何度も崩れる、力が抜ける
- 痛みが徐々に強くなっている
- 安静時や夜間にも強く痛む
といった症状がある場合は、整形外科へ相談してください。
腫れ・赤み・熱感・発熱がある場合
膝が赤く腫れて熱を持ち、発熱や寒気などを伴う場合は、関節の感染症など緊急性の高い状態も考えられます。
強く揉んだり無理に動かしたりせず、速やかに医療機関へ相談してください。
膝の痛みと股関節・足首には関係がある?
歩く、しゃがむ、階段を上るといった動作では、膝だけが動いているわけではありません。
股関節や足首も一緒に動き、身体を支えています。
膝だけでなく脚全体の動きを確認する
例えば、足首が動かしにくいと、しゃがむときの身体の使い方が変わる場合があります。
股関節が動かしにくい場合も、立ち上がりや歩行時の動きに影響することがあります。
そのため、膝の痛みを確認するときは、
- 膝
- 股関節
- 足首
- 立ち方
- 歩き方
なども含めて見ることが大切です。
ただし、「骨盤が歪んでいるから膝が痛い」など、一つの原因だけに決めつけないようにしましょう。
膝の痛みに対する整体では何をするの?
整体院によって内容は異なりますが、膝の痛みがある場合は、施術を始める前に症状や身体の状態を確認する必要があります。
症状の経過を確認する
まず、
- いつから痛いのか
- ケガをしたか
- 膝のどこが痛むのか
- どのような動作で痛むのか
- 腫れや熱感があるか
- 医療機関を受診しているか
- 仕事やスポーツの内容
- 一日の活動量
などを確認します。
膝・股関節・足首や動作を確認する
必要に応じて、
- 膝の曲げ伸ばし
- 股関節の動き
- 足首の動き
- 立ち上がり
- しゃがむ動作
- 歩き方
などを確認します。
そのうえで、身体の状態に合わせて筋肉への施術やストレッチ、関節へのやさしいアプローチなどを行い、自宅でできる運動も提案します。
施術後は「痛み」だけでなく動きの変化も確認する
施術後は、
- 立ち上がりやすくなったか
- 歩きやすくなったか
- 膝を曲げ伸ばししやすくなったか
- 痛みが出る動作に変化があるか
なども確認します。
膝の痛みで整体には何回通えばいい?
膝の痛みに必要な整体の回数には個人差があります。
痛みの原因や期間、医療機関での診断、仕事、スポーツ、普段の活動量などが一人ひとり違うからです。
「膝痛は○回で治る」と一律には決められない
施術を受けた回数だけで判断せず、
- どの動作が楽になったか
- 痛みが出るまでの時間が変わったか
- 歩ける距離が変わったか
- 翌日以降の状態はどうか
などを確認しながら通い方を考えましょう。
関連記事:整体は何回通えばいい?まず知っておきたい「整体 何回」の基本
自宅でできる膝のセルフケア2選
膝の痛みが強い場合や、腫れ・赤み・熱感がある場合、ケガの直後は、セルフケアを始める前に医療機関へ相談してください。
痛みが強くならない範囲で、無理なく行いましょう。
① 椅子に座って膝を曲げ伸ばしする
- 椅子に深く座る
- 片方の膝をゆっくり伸ばす
- 痛みのない範囲まで伸ばしたら、ゆっくり戻す
- 左右5〜10回ずつ繰り返す
勢いをつけず、ゆっくり動かしましょう。
② 膝を伸ばしたまま脚を上げる
- 仰向けになり、片方の膝を立てる
- 反対側の脚はまっすぐ伸ばす
- 膝を伸ばした状態を保ちながら、脚をゆっくり上げる
- 反対側の膝の高さを目安に上げる
- ゆっくり下ろす
- 5〜10回繰り返す
高く上げることよりも、膝を伸ばした状態でゆっくり動かすことがポイントです。
膝の痛みが強くなる場合や、膝を伸ばした状態を保てない場合は無理に行わないでください。
運動後に痛みや腫れが強くなる場合は中止する
運動中だけでなく、運動後の状態も確認しましょう。
痛みや腫れが明らかに強くなる場合は中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。
膝の痛みで整体院を選ぶときの5つのポイント
① 膝の状態や痛みの経過を確認してくれる
痛む場所だけでなく、ケガの有無や腫れ、痛みが出る動作まで確認してくれるかが重要です。
② 膝だけでなく身体の動きも確認してくれる
必要に応じて、股関節や足首、立ち上がり、歩行なども見てもらえるか確認しましょう。
③ 医療機関への受診をすすめてくれる
整体の対象ではない症状が疑われた場合に、整形外科などへの受診を提案してくれることも大切です。
④ 効果を断定していない
「軟骨が再生する」「変形が元に戻る」「1回で治る」などと断定していないか確認しましょう。
⑤ 自宅でできる運動も教えてくれる
施術を受けるだけでなく、現在の身体に合った運動や日常生活での注意点を教えてもらえると、身体を管理しやすくなります。
理学療法士が考える膝の痛みで大切なこと
膝の痛みで大切なのは、「膝が痛いから一切動かさない」「痛くても我慢して鍛える」と極端に考えないことです。
膝の状態に合わせて活動量を調整する
痛みや腫れが強い時期には、医療機関への相談や負担の調整が必要です。
一方、動かさない期間が長くなると、脚を使う機会が減り、立ち上がりや歩行がさらに大変になる場合があります。
現在の膝の状態を確認し、必要に応じて医療機関と連携しながら、自分に合った活動量や運動を考えていきましょう。
まとめ|膝の痛みは膝だけを揉めばよいとは限らない
膝の痛みには、
- 変形性膝関節症など関節の変化
- 半月板や靱帯などのケガ
- スポーツや仕事での負担
- 活動量や筋力の変化
- 膝以外の病気や身体の状態
など、さまざまな要素が関係します。
整体後に膝や脚を動かしやすく感じる場合はありますが、整体によって軟骨や半月板、靱帯を元の状態に戻せるわけではありません。
ケガの後から強く痛む、体重をかけられない、膝が大きく腫れている、赤みや熱感、発熱がある場合は、整体より医療機関を優先してください。
膝の痛みを考えるときは、痛む場所だけでなく、股関節や足首、歩き方、仕事内容、活動量なども含めて確認することが大切です。
膝だけを強く揉んだり、自己判断で無理に鍛えたりせず、まずは現在の身体がどのような状態なのかを知るところから始めましょう。
六本木で膝の痛みにお悩みの方へ
六本木の整体サロンHealthy roomでは、膝の痛む場所だけで判断せず、症状の経過や身体の動きを確認したうえで施術を行っています。
理学療法士・作業療法士が身体の状態を確認します
施術は国家資格を持つ理学療法士・作業療法士が担当します。
初回では、
- 痛みが始まった時期やきっかけ
- 膝の腫れや熱感の有無
- 医療機関の受診状況
- 痛みが出る動作
- 仕事やスポーツの内容
- 膝・股関節・足首の動き
- 立ち上がりや歩き方
などを必要に応じて確認します。
医療機関への受診を優先した方がよいと判断した場合は、無理に施術を行わず受診をご案内します。
現在の身体の状態をご説明したうえで、一人ひとりに合わせた施術やセルフケアをご提案します。
初回整体・ご予約について
初回整体:60分 6,600円
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