食いしばりと首こり・頭痛は関係ある?整体でできることと3つの対策を理学療法士が解説
「朝起きると顎が疲れている」
「仕事中、気づくと歯を強く噛みしめている」
「顎だけでなく、こめかみや首・肩までつらい」
「寝ているときに歯ぎしりをしていると言われた」
「食いしばりは整体で改善できるの?」
このようなお悩みはありませんか?
食いしばりが続くと、「顎の筋肉が硬いから?」「姿勢が悪いから?」「自律神経が乱れているから?」と原因を探したくなるでしょう。
しかし、食いしばりは一つの原因だけで起こるとは限りません。
また、起きているときの食いしばりと、寝ている間の歯ぎしり・食いしばりでは考え方も異なります。
そのため、「顎を強く揉めば治る」「姿勢を整えれば食いしばらなくなる」と単純に考えないことが大切です。
この記事では、食いしばりの原因や症状、歯科と整体の使い分け、首こり・肩こりとの関係、整体でできること、自宅でできる対策まで理学療法士が分かりやすく解説します。
そもそも食いしばりとは?

食いしばりとは、食事以外の場面でも上下の歯を強く噛み合わせたり、歯を接触させ続けたりする状態です。
普段は上下の歯をずっと合わせる必要はない
食事や会話をしていないときは、上下の歯がずっと接触している必要はありません。
しかし、仕事やスマートフォンに集中していると、本人が気づかないうちに歯を合わせていることがあります。
「食いしばらないように頑張る」より、まず自分がいつ噛んでいるのかに気づくことが大切です。
食いしばりと歯ぎしりは何が違う?
食いしばりと歯ぎしりは同じように使われますが、起きているときと寝ているときでは対策が異なります。
日中の食いしばり
パソコン作業、スマートフォン、運転などに集中しているとき、無意識に歯を噛みしめている場合があります。
起きているため、自分の行動に気づくことが対策につながります。
睡眠中の歯ぎしり・食いしばり
寝ている間に歯を噛みしめたり、こすり合わせたりすることがあります。
睡眠中なので「噛まないようにしよう」と意識することはできません。
朝に顎が疲れる、歯のすり減りを指摘されたなどの場合は、歯科への相談も検討しましょう。
関連記事:不眠に整体は効果ある?眠れない5つの原因と睡眠を整える方法を理学療法士が解説
なぜ食いしばる?考えられる5つの要因
食いしばりには、さまざまな要素が関係します。
① 集中しているときの無意識な噛みしめ
デスクワークや運転などに集中すると、気づかないうちに歯を合わせている人がいます。
特に長時間のパソコン作業などでは、自分が噛みしめていることに気づかないまま作業を続けている場合があります。
② ストレスや緊張
ストレスや緊張が強い場面で、噛みしめが増える場合があります。
ただし、「ストレスだけが原因」と決めつけることはできません。
③ 睡眠中の歯ぎしり
寝ている間に歯を噛みしめたり動かしたりして、朝に顎の疲れを感じる場合があります。
本人が気づいていなくても、家族などから歯ぎしりを指摘されることもあります。
④ 顎に力が入りやすい習慣
普段から上下の歯を接触させる時間が長いと、顎周辺の筋肉へ負担がかかる場合があります。
「力いっぱい噛んでいないから大丈夫」とは限らず、歯を接触させ続けている時間にも注目しましょう。
⑤ 睡眠や生活などその他の要素
食いしばりは、生活習慣など複数の要素が関係する可能性があります。
そのため、一つの原因だけを探すのではなく、いつ、どのような場面で起きているのかを見ることが重要です。
食いしばりではどんな症状が出る?

食いしばりでは、顎だけに症状が出るとは限りません。
顎・頬の疲れや張り
噛むときには咬筋などの筋肉が働きます。
繰り返し力が入ることで、頬や顎周辺に疲れや張りを感じる場合があります。
こめかみ周辺の張り
こめかみには「側頭筋」という噛む動作に関係する筋肉があります。
そのため、食いしばりがある人では、こめかみ周辺の張りを感じることがあります。
歯や顎関節に症状が出る場合もある
食いしばりや歯ぎしりがある人では、
- 歯のすり減り
- 歯の欠け
- 顎関節周辺の痛み
- 口を開けたときの違和感
などがみられる場合もあります。
このような症状がある場合は、整体だけで判断せず、歯科・口腔外科への相談も検討しましょう。
食いしばりは歯科と整体どっちへ行けばいい?
食いしばりでは、症状によって歯科・口腔外科への相談を優先した方がよい場合があります。
歯科・口腔外科へ相談したいケース
特に、
- 歯が欠けた・すり減っている
- 歯そのものが痛い
- 顎関節に強い痛みがある
- 口を開けにくい
- 顎が動かなくなった
- 噛み合わせに大きな違和感がある
などの場合は、整体だけで判断しないことが大切です。
睡眠中の歯ぎしりについても、歯の状態を確認してもらい、必要に応じてマウスピースなどについて歯科で相談できます。
食いしばりに整体は効果ある?
整体によって、顎周辺や首・肩の筋肉の張りが楽に感じられる場合はあります。
ただし、整体で食いしばりそのものを治療できるとは言えません。
整体は身体の負担を見直す選択肢
顎周辺の筋肉に加えて首や肩にもつらさがある場合は、それぞれの状態を確認することが大切です。
「咬筋をほぐせば食いしばらなくなる」「整体で噛み合わせを治す」という考えではなく、食いしばりに伴って身体のどこに負担がかかっているのかを確認するという位置づけがよいでしょう。
食いしばりと頭痛・首こり・肩こりには関係がある?
食いしばると、咬筋や側頭筋など噛むための筋肉が働きます。
そのため、顎だけでなく、こめかみ周辺の張りを感じる人もいます。
頭痛や首・肩の症状も別々に確認する
食いしばりがある人の中には、頭痛や首こり・肩こりを一緒に感じている人もいます。
ただし、
「頭痛の原因は食いしばり」
「首こりがあるから食いしばる」
と単純に決めることはできません。
それぞれの症状や身体の状態を確認することが重要です。
関連記事:頭痛は整体で改善する?首・肩こりとの関係や整体でできることを理学療法士が解説
食いしばりと姿勢には関係がある?
デスクワークでは、同じ姿勢が続くと同時に、作業へ集中して歯を噛みしめている場合があります。
しかし、猫背やストレートネックだから食いしばるとは限りません。
「正しい姿勢」よりこまめに姿勢を変える
無理に胸を張り続けるよりも、こまめに姿勢を変えることを意識しましょう。
そのタイミングで、
「今、歯を噛んでいないか」
「顎に力が入っていないか」
「肩に力が入っていないか」
などを確認してみるのも一つの方法です。
食いしばりと自律神経・ストレスにはどんな関係がある?
ストレスや緊張が強い場面で、噛みしめが増える人はいます。
一方で、「自律神経が乱れているから食いしばる」とすべてを説明することはできません。
「自律神経を整えれば治る」とは限らない
「整体で自律神経を整えれば食いしばりが治る」とも言えません。
整体や呼吸などは、食いしばりそのものを治療するものではなく、身体の緊張を和らげ、リラックスする時間を作る方法の一つとして考えましょう。
関連記事:整体で自律神経は整う?症状・原因・受診の目安・セルフケアを理学療法士が解説
食いしばりに対する整体ではどんなことをするの?
食いしばりに対する整体では、いきなり顎をほぐすのではなく、まず食いしばりがいつ起きているのかを確認します。
食いしばりが起きるタイミングを確認する
例えば、
- 朝起きたとき
- パソコン作業中
- スマートフォンを見ているとき
- 運転中
- 集中しているとき
- 緊張しているとき
など、食いしばりが気になるタイミングを確認します。
顎だけでなく身体の状態も確認する
必要に応じて、
- 咬筋
- 側頭筋
- 顎周辺の状態
- 首
- 肩
- 肩甲骨
- 胸椎
- 姿勢
- 呼吸
なども確認します。
そのうえで身体の状態に合わせて施術し、自宅や仕事中にできる対策をご提案します。
食いしばりでやってはいけないことは?
食いしばりが気になるからといって、自己判断で顎に強い刺激を加えることには注意が必要です。
① 顎を強く揉み続ける
「硬いから」と咬筋を強く押し続ける必要はありません。
強く刺激すればするほどよいわけではないため、痛みを我慢して揉み続けることは避けましょう。
② 痛いのに無理に口を大きく開ける
顎に痛みがある状態で、無理に開口ストレッチを行うのは避けましょう。
口が開きにくい、顎に強い痛みがある場合は歯科・口腔外科への相談を検討してください。
③ 噛み合わせを自分で治そうとする
歯や噛み合わせに問題がある場合は、歯科での確認が必要です。
整体やセルフケアで無理に噛み合わせを変えようとするのは避けましょう。
自宅でできる食いしばり対策3選

日中の食いしばりでは、強く揉むことよりも、まず**「噛んでいることに気づいて力を抜く」**ことから始めましょう。
① 上下の歯を離す習慣をつける
- PCやスマートフォンに「歯を離す」とメモする
- メモを見たら口元を確認する
- 噛んでいたら上下の歯をそっと離す
- 顎や肩の力も抜く
- 一日に何度か繰り返す
「絶対に食いしばらない」と頑張るのではなく、気づいたら力を抜くことから始めましょう。
② 歯・顎・肩の力を抜く
- 楽な姿勢になる
- 両肩をゆっくり持ち上げる
- 2〜3秒ほど保つ
- 息を吐きながら肩を下ろす
- 5回程度繰り返す
顎だけでなく、歯や首・肩にも余計な力が入っていないか確認します。
③ 寝る前にゆっくり呼吸する
楽な姿勢で鼻から無理なく息を吸い、ゆっくり吐きます。
呼吸を数回繰り返しながら、
- 歯を噛みしめていないか
- 顎に力が入っていないか
- 肩が上がっていないか
を確認しましょう。
無理に深く呼吸する必要はありません。
食いしばりで整体院を選ぶときの5つのポイント
食いしばりで整体を利用する場合は、次の5つを確認しましょう。
① 「食いしばりが必ず治る」と断定していない
食いしばりにはさまざまな要素が関係します。
「1回で治る」「必ず食いしばらなくなる」などと効果を断定していないか確認しましょう。
② 顎だけを強く揉む施術になっていない
痛みを我慢して咬筋などを強く揉めばよいとは限りません。
身体の状態に合わせて施術方法を選んでいるか確認しましょう。
③ 歯科と整体の役割を分けている
歯や噛み合わせ、顎関節など、歯科・口腔外科で確認した方がよい症状について説明してくれることも大切です。
④ 顎だけでなく首・肩なども確認している
顎周辺だけでなく、首こり・肩こりなど、一緒に困っている身体の症状についても確認してくれるか見てみましょう。
⑤ 施術者の資格・経験が明確になっている
「食いしばり専門」という言葉だけではなく、誰がどのような資格・経験・知識をもとに施術しているのかを確認することが大切です。
理学療法士が考える食いしばり改善で大切なこと
日中の食いしばりでは、まず**「いつ歯を噛んでいるのか」に気づくこと**が大切です。
目標は顎の筋肉を柔らかくすることだけではない
顎の筋肉を柔らかくすることだけを目標にする必要はありません。
例えば、
- 朝の顎の疲れを減らしたい
- 仕事中に力まず過ごしたい
- 顎や首・肩を気にせず生活したい
- 頭やこめかみの張りを気にせず仕事をしたい
など、その人が困っていることを減らすことが本当の目標です。
まとめ|食いしばりは「顎をほぐせばいい」とは限らない
食いしばりは、日中に無意識で起こるものと、睡眠中に起こるものでは考え方が異なります。
また、
- 集中しているときの噛みしめ
- ストレスや緊張
- 睡眠中の歯ぎしり
- 顎に力が入りやすい習慣
- 睡眠や生活などその他の要素
など、複数の要素が関係する可能性があります。
そのため、ストレス、姿勢、自律神経など一つだけを原因として考えることもおすすめできません。
歯のすり減りや強い顎関節痛などがある場合は歯科・口腔外科へ相談し、顎周辺や首・肩のつらさがある場合には身体の状態を確認することも大切です。
そして日中の食いしばりでは、まず**「自分がいつ噛んでいるのか」に気づくこと**から始めてみましょう。
「顎を強く揉めばいい」と考えるのではなく、歯・顎・身体それぞれの状態に合った方法を選ぶことが、食いしばりによる負担を減らしていく第一歩です。
六本木で食いしばり・顎の疲れにお悩みの方へ
六本木の整体サロンHealthy roomでは、「食いしばり=顎が硬い」「自律神経が乱れている」と決めつけず、身体の状態を確認します。
理学療法士・作業療法士が身体の状態を確認します
施術は国家資格を持つ理学療法士・作業療法士が担当します。
初回では、
- 食いしばりが気になる時間帯
- 朝の顎の疲れ
- 顎周辺の筋肉
- 頭痛
- 首こり・肩こり
- デスクワークの時間
- 姿勢
- 呼吸
- 睡眠
などを必要に応じて確認します。
そのうえで身体の状態をご説明し、一人ひとりに合わせた施術やセルフケアをご提案します。
歯や顎関節など歯科・口腔外科での確認を優先した方がよい場合には、整体だけで対応せず受診をご案内します。
初回整体・ご予約について
初回整体:60分 6,600円
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